学校の歯科検診の結果はよかった?悪かった?

4月はお子さんの学校や幼稚園で歯科検診がありませんでしたか?

歯医者さんが学校にやってきて虫歯をチェックするアレです

必ず毎年1回チェックがありますよね。

後日、検診の結果が各家庭に届きますが、それをみて「えっ!虫歯あるの!?」ってはじめて気がつくこともあるかと思います。

そして春休みに歯医者に予約が集中する笑

反対に「よかった!虫歯がなかった!」という子は普段からよく歯磨きができているということなので、それはとてもすごいこと!

しかし。

学校の歯科検診で虫歯がないという結果が出たからといって、実は安心してしまうのは早いかもしれません。

それはなぜか。

今日は歯科検診に同行した時の経験から、いつくか解説していきたいと思います。

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1. 虫歯以外でひっかかった人も安心するべからず

大前提として、どの項目でひっかかったとしても歯医者さんを必ず受診してくださいね!

結果の紙をかかりつけの歯医者さんに見せて、治療が終わったらハンコをもらって学校に提出しましょう!

1-1. 「磨き残しがある」にチェックが入ったら

「なんだ、磨き残しか。虫歯がないなら大丈夫だね」と軽く考えがちですが安心してはいけません

磨き残しは直接虫歯や歯肉炎の原因になるので、そのまま磨けない状態を放置すると確実に虫歯や歯肉炎になってしまいます。

とても重要なことなので、虫歯の有無と併せて、きちんと磨けているかも必ずチェックするんですよね。

「歯肉炎があります」と書かれた場合も、ほとんどは磨き残しが原因です。

歯磨きの仕方を変えないと腫れたままになってしまいます。

もし「磨き残しがあります」「歯肉炎があります」にチェックがついていたら「虫歯じゃないから大丈夫」と軽く考えずに必ず歯医者さんに行って歯磨きの指導を受けてくださいね。

ちなみに、たまに口で呼吸をしている子がいます。口呼吸だと磨き残しがなくても、口の中の唾液が少なくなって歯ぐきが腫れやすくなります。鼻炎の子ではなく、なんとなく口で息をしている子は口を閉じて、鼻で息をするようにさせた方が口の中の環境的には◎

1-2. 歯並び、噛み合わせ、顎関節にチェックが入ったら

「口を開けた時に関節が鳴る音がする」という子がたまにいます。

顎関節症の症状のひとつです。

小学生ではあまりいませんが、中学生くらいだとたまに症状がある子がいるので「片方で頬杖をつかないように」などの生活習慣について簡単な指導をすることがあります。

もし心配でしたら、かかりつけの歯医者さんで診てもらうといいと思います。

また歯並びに関しては、治したい子はすでに矯正を始めていて、それ以外の子はたいてい特に問題なしという感じ。

でもたまに、乳歯が抜けたのに永久歯が生えてきていない場合があって、その場合は必ず歯医者さんでレントゲンを撮ってもらうなどしてもらいます。

もともと永久歯がないこともあるからです。

普通は乳歯が抜けたら、しばらくすれば大人の歯が当たり前に生えてくると思うので、家庭ではいちいちチェックしないですよね。

学校の歯科検診ではそのような意外と気づきにくいこともチェックしてもらえるので助かりますね!

2. 歯のプロといえど限界がある…

2-1. 学校でやる虫歯チェックは結構大変

学校にやってくる歯医者さんは学校にある普通のライトや学校にあるイスを使って生徒たちの口の中をチェックをしていきます。

アウェー状態。

歯医者さんでお馴染みのあの自動で倒れるイスや口の中を照らす特殊なライト(あれは影ができない特殊なライト)がない状態で判断しなければいけません。

そうなると奥歯なんかは非常に見えにくくて、虫歯なのか、それともただの着色なのかわかりづらいのです。

「え?じゃあ見落としちゃうの?」

と思うかもしれませんが、歯医者さんは「虫歯かもしれないけど、着色しているだけかも」というようなはっきり判断がつかない場所は(その先生によりますが)たいてい初期虫歯(COやC1)としてカウントします。

なぜなら、虫歯はわかりやすく穴が開いているパターン以外に、入り口は極小さくても中で意外と大きく広がっているパターンもあるからです。

「なんかあやしい…」

という場所はチェックしておいて、あとはかかりつけの歯医者さんで詳しくチェックしてもらおうということなんですね。

詳しく歯医者さんで診てもらったら、ただ着色していただけで「歯をきちんと磨いていれば、これは治療しなくて大丈夫ですよー」で済む場合もあります。

中で大きく虫歯になってる場合はやはり歯科検診でチェックしておいてよかった!ということになりますよね。

なので、あとから歯医者さんで診てもらって「これは治療しなくていいですよ」って言われることもあります。

それは設備の問題や口の開け具合など、色々な事情があり、歯科検診をした歯医者さんが悪いわけではないのでクレームを入れないでくださいね笑

2-2. 大変だから…

これは本当にたまにですけど。

学校の歯科検診の結果でチェックされている場所以外にも虫歯が発見されることがあります。

例えば奥歯の歯と歯の間とか。

死角になっている部分は角度次第では全然見えません。歯のプロといえど、色々限られた状況ではいつもの100%の力を出すことが難しいのです。

しかも限られた時間で全生徒をさばかないといけないのですからね。

でも安心してください!

チェック漏れがあったとしても、他の歯で虫歯チェックが入っていれば大丈夫です

かかりつけの歯医者さんに行った時に念のため全体的にもう1回口の中をチェックするので、学校でチェック漏れがあっても大丈夫なんです。

虫歯なしだった子は、普段から定期検診にマメに行っていたりしている子が多いので、それを続けてもらうように伝えます。

虫歯ができても定期検診の時に治療している場合が多いです。

3. さいごに

学校の歯科検診は遊びに勉強に忙しい子どもたちにとって、とても大事なイベントだと思います。

虫歯があったら、なるべく早く歯医者さんで診てもらってください。

もし虫歯以外のことでチェックを受けたら、それも虫歯と同じくらい重要と思って歯医者さんに行きましょう。

中には、虫歯もなくて歯磨きもちゃんとできてるのに歯石だけついているパターンもあります。(←わたしもこれ)

歯石は、歯医者さんでないと取ることができません。

歯石がつきやすい子は夏休みと冬休みに定期検診に行くようにするとか、決めておくといいかもしれませんね。

歯石に限らず、特に小学校の中学年くらいになって、お母さんの仕上げ磨きを卒業した子は、お母さんが管理するのが難しくなってきます。

急に虫歯ができたりすることもあるので、毎年の歯科検診はとても大事になります

お菓子や甘い飲み物も、食べるタイミングや飲むタイミングによっても虫歯になりやすくなるので注意です。

今かかりつけの歯医者さんがない人は、友達が通っている歯医者さんを紹介してもらったり、家族が行っているところに行くなどすれば安心だと思います!

学校の歯科検診をきっかけにそのまま続けて定期的にチェックに行く習慣ができてくれたらいいなと思います

でも遊びで忙しいから、なかなかそんな簡単にはいかないですかね笑

海野もちでした

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