こんにちは。
歯科助手の海野もちです
先日、北海道の地元の友達からLINEで緊急SOSが!!
朝起きたらなぜか口が開かない!
どうしよう!!
「こりゃ大変だ!」ってことですぐに対処法を伝えました。
おそらく、顎関節(あご)に問題が生じたものと思われますが、直接見て判断できなかったのでとりあえず教えたのが、
肩のストレッチ
え?
口が開かないって言ってるのに、肩?
と思いますよね。
これは実際に歯医者さんで顎関節に症状が出た時に使っている方法です。
その友達はやった当日から徐々に口が開くようになり、数日で改善したみたいです。
もし、急に口が開かなくなった場合は慌てず、一度肩のストレッチをお試しください。
ただし、無理のない範囲で。
改善しない場合は、早め早めに歯医者さんへ行きましょう。
わたしは肩こり持ちなんですが。
肩こりが酷い人にも効果があります。
ストレッチのやり方
緊張した首の筋をストレッチすることで、あごの筋肉の緊張を軽減させます。
ストレッチは2種類あって、どちらからやっても大丈夫です。
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▼ストレッチA
❶リラックスした状態がいいので、立ち姿勢よりイスなどに座ってください。
❷首を【真横】に曲げます。首の横が伸びる感覚があると思います。
❸首を倒した方向と反対側の腕を下にダランと下ろします。やり方の2で「伸びてるー」と思った部分を更に伸ばすような感じ。首を傾かた方の何もしていない手で、頭を軽くおさえるとさらに◎
❹伸びている状態を30秒くらいキープします。絶対に無理のない範囲にしてください。痛気持ちい程度で。
❺片方が終わったら反対も。もっと伸ばしたい場合は、下ろしている方の腕を誰かに下方向へ引っ張ってもらいます。
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ストレッチ中は息は止めないでください。
息は必ずしてください。
【ストレッチA】ができるようになったら、首の角度を変えて、違う部分をストレッチしていきます。
この2パターンで1セットなので、できそうな人は両方やってください。
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▼ストレッチB
基本は【ストレッチA】と一緒です。
首の角度だけ変えます。
❶リラックスした状態で、首を曲げて、自分の脇の方を見ます。覗き込まなくて大丈夫です。横を向いて、少し下を見る感じ。
❷そのままの状態で、首を曲げた方向と反対側の腕をダランと下ろします。
❸首の横が伸びているのを感じながら、その状態を30秒くらいキープする。もしできたら、何もしていない方の手で頭に軽くおさえると◎
❹片方が終わったら、もう片方も。
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集中すると息を止めがちになってしまうので注意してください。
最初開かなかった口が「お寿司が食べられるくらい」縦に開くようになれば、とりあえず安心。
そこからは無理をせずに、ストレッチを続けながら様子をみてください。
肩の筋肉が緊張すると、あごの筋肉にも影響することがある
筋肉は繋がっているので、結果的に顎が痛いんだけど、原因は別にあることがあります。
- 肩こり
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- ほおづえをよくつく
など。
中でも多いのが、肩の筋肉がこわばって顎関節に影響が出ること。
今回SOSをしてきた友達は、仕事がデスクワークなので、もともと肩こりが酷い方でした。
肩がガチガチだと、その上につながっている顎の関節もロックされてしまうわけです。
しかし、顎関節症の原因で考えられるのは肩こりだけではありません。
寝ている間に無意識にしている【食いしばり】や【歯ぎしり】なども関係しています。
なので、「ストレッチしたら絶対良くなる!」とは言い切れません。
まずストレッチを試してみて、それでもまだ症状が改善しなければ、早めに歯医者さんを受診しましょう。
場合によっては【歯ぎしり防止装置】を作ることがあります。
寝ている間に入れるマウスピースです。
保険で5000円くらい。ちょっと高め。
さいごに
今回ご紹介したストレッチは、大学病院の口腔外科で指導しているストレッチ方法。
口が空きにくくて、肩こりがある人は効果が期待できるはずです。
もし急に「口が開きにくい!」ってなった時にはぜひ試してみてください。
海野もちでした。