こんにちは、海野もちです
今日は歯みがきに関するあの疑問について考えてみたいと思います。
みなさんはこんな噂を聞いたことはありませんか?
昔から結構言われてますよね。
果たして本当にそうなんでしょうか?
このことを歯医者の先生に質問すると、おそらく「どっちでも大丈夫ですよ」って言われると思います。
それはなぜかというと。
一般の人と歯医者さんとで、歯みがき粉の役割に対しての考え方が少し違うからなんです。
少し詳しくみていきましょう!
1. 意外と水で濡らす派はいる
先日『関ジャニ∞クロニクル』という番組でこの話題が出てきたんですよ。
芸能界にも水で濡らす派がいるようです。
何を隠そうわたしも濡らす派!
歯科に勤めてかれこれ12年くらい経ちますが、働き始めるずっと前から歯ブラシに歯みがき粉を乗せたあと、水をしゃーっとかけてから磨いています。
ゲストでりゅうちぇると今井翼がいて、なんとそのふたりも濡らす派とのこと!
(↑テレビ画面の写真なので荒くてすいません。)
まじか!
ふたりがそうする理由は、
- 「歯みがき粉がブラシに浸透しないとイヤだ」
- 「歯みがき粉を水に溶かした方が口の中に広がるから」
というもの。
めっちゃわかる!
わたしも水で濡らした方が、歯みがき粉が口全体に行き渡りやすい感じがする。
水を付けないで何度かやってみたこともあります。
でも、それだと最初に磨き始めた歯の周りばかりが歯みがき粉の恩恵をうけているようでなんかイヤなんです笑
水で濡らす派は、共通して「口の中に均一に歯みがき粉を広げたい」という考え方をしているんですね。
2. そのまま派の人たち
どちらかというと、そのまま派の方が多いのではないかと思います。
番組の話の中でも、りゅうちぇると今井翼以外(関ジャニ全員)はみんなそのまま派でした。
そのまま派の人たちは「歯みがき粉を濡らすと効果がなくなる」という考えを持っています。
歯みがき粉の役割についての考え方は、間違いではないです。
実際にそのまま派の丸山くんが情報番組で知ったという「水といっしょに成分が落ちる」というエピソードを話していました。補足のテロップも。
(↑テレビ画面の写真なので荒くてすいません。)
濡らす派の代表で言っちゃいますが、「口の中全体に広げたい」というのは、こちら側のただのこだわりです。
歯みがき粉本来の効果は、多少落ちるということは薄々気づいています。
では、歯みがき粉を濡らすのは完全に間違いなのか?
水をかけると歯みがき粉としての意味がないのか?
3. 問題なのは汚れがちゃんと落ちているかどうか
結論から先にいうと、どんな歯みがき粉をどう使おうと、最終的に磨き残しがなければOKということです。
水をつけることに関して、どっちが「間違い!」とハッキリ言っている先生をわたしはまだ見たことがありません。
水で濡らすのは正しくはないけど、間違いでもないということです。
「歯みがき粉の効果を100%得る」という観点でいうと、水で濡らすと成分が薄まるのでそのままで使う方がいいと思います。
歯みがき粉には研磨剤が入っていて、汚れを落とすサポートをしてくれます。
スースーする成分も入っているので、磨いたあとスッキリしますよね。
あと、虫歯予防で「フッ素」も入ってるので使わないより使う方がいいと思います。
でも、忘れちゃいけない大切なことがあって。
今まで歯みがき粉の話ばかりしてきましたが、
歯みがきで大事なのは「汚れをちゃんと落とせているか」ということです。
それは歯ブラシそのものや磨き方で大きく左右されます。
極端にいうと、歯みがき粉をつけないで、水だけで歯みがきしたとしても、汚れが物理的に隅々まで落とせていればOK、ということ。
その歯ブラシが1ヶ月以内に使い始めたもの(使い古しじゃないもの)で、隅々までしっかりみがけているなら、OKということです。
さすがに、ジャージャー水をかけるのはダメだと思いますが、濡らす程度ならわたしは問題ないと考えています。
歯みがき粉は補助アイテムであって「歯みがき粉をつけて磨いているから安心」と過信してしまうことの方がよくないと思います。
- 歯ブラシ
- 汚れが取れる磨き方
- 歯みがき粉
この全部が合わさって、はじめて歯の健康を維持できると考えるべきだと思います。
いくらスッキリした感じがしても、歯みがきが終わった時に「磨けている」状態でなくてはいけません。
大事なのは汚れが取れている状態です。
「磨いている」のと「磨けている」は違うのです。
ちゃんと汚れが取れていれば、歯みがき粉に水をつけようがつけまいが、口は臭くなることはなあと思います笑
4. 歯ブラシは定期的に交換がおすすめ!
良い歯磨き粉を使えば磨き残しが減るかというと、わたしはそんなに変わらないと思います。
むしろどんな歯みがき粉を使うかよりも、どんな歯ブラシを使っているかのほうが大事なんです。
3ヶ月や半年使ったバサバサの歯ブラシで磨いているなら、磨き残しがあってある意味当然ということです。
最近歯医者さんでは、歯ブラシはだいたい「1ヶ月で交換してください」と言ってます。
わたしもうっかり2ヶ月以上同じ歯ブラシを使ってしまうことがあるんですが。
新しい歯ブラシに交換した時に「えっ!」って思うくらい毛先のコシの違いを感じます(同じ種類の歯ブラシ)。
磨き終わったあとの歯のツルツル感も違います。
ここ最近は製品自体がものすごく良くなってきているので、歯ブラシの毛の劣化具合は見た目では判別できません。
でも、実際に磨いてもみると毛先のコシがまったく違います。
歯ブラシの毛はナイロンでできているので、使っていくと減ってくるんですね。
新品は、毛先がしなやかで磨いていて気持ちがいいです。
使い古した歯ブラシは毛先のしなやかさが減って少し硬くなっていて、弾力がない分、力が入りやすい感じがします。
余計な力が入ると、強く磨くことで歯が削れてしまうことがあるので注意です。
歯ブラシは毛先が命!
汚れは毛先を使って落とすわけですから、同じ歯ブラシを何ヶ月も使い続けると、徐々に汚れが落ちる効率が悪くなっていきます。
表向き「磨き残し」とか「食べカス」と呼んでいるものの中には細菌が繁殖しています。
磨き残しは細菌のかたまりです。
汚れが取れないでいると、細菌はどんどん増えていって、歯周病や口臭の原因になります。
歯磨き粉ももちろん大事ですが、歯ブラシを1ヶ月ごとに交換するクセを付けることをオススメします
5. 磨き方を歯医者さんで教えてもらったことがない人は意外と多い
実は歯みがきって「ここはこう」っていう当て方が細かく決められています。
効率よく汚れを落とすためには、歯ブラシを的確に磨きたい部分に当てなければいけません。
難しいように感じるかもしれませんが、コツをつかめば大丈夫です!
「歯医者で歯みがきの仕方を教わったことがない」という人はまだまだ多いです。
そういう人は遠慮せずに歯医者で先生や衛生士さんにそのことを言ってみてください!
よろこんで教えてくれます。
できれば、普段使っている歯ブラシを持って行って、歯ブラシの状態なんかもチェックしてもらうといいですよ。
「すでに教えてもらった」という人も、定期的に磨き残しがないかチェックしてもらうことをおすすめします。
普段ちゃんとやってるつもりでも、徐々に腕の動きにクセがついてきて、同じ場所ばかり磨けていない、ということも起こり得ます。
6. わたしが歯みがき粉を使う理由
水だけでも汚れが落ちるなら歯磨き粉を使わなくてもいいの?と思うかもしれませんが、使わないよりは使ったほうがいいです。
その理由は「虫歯予防のフッ素が入っているから」。
また研磨剤も入っているため、磨きあがりがツルツルになるのでわたしも必ず使っています。
毎日使えばちゃんと虫歯予防になります。
ちゃんと磨けていることが前提ですが。
フッ素は歯に触れている時間が長ければ、それだけ効果があります。
なのでフッ素入りの歯みがき粉でも、磨くと時間が短いと効果が減ります。
ちなみに、たくさんうがいをしてしまうと、せっかくのフッ素も流れてしまうので、少ないお水で2回くらいにしておくと◎
7 . 「水⇒歯磨き粉」でもいいことに気づいた
濡らさない派の「え、水で濡らしてるの!?」がもう嫌だという、水で濡らす派の人にオススメなのが。
これを順番を逆にして、
こうする。
逆にしても口に入れたときの感じは変わらないのでオススメです。
ふと「これ逆にしても同じなんじゃないかな?」と思い実際にやってみたら同じだったので、それ以降は最初に水で濡らしてから歯磨き粉をつけて磨いています。
8. まとめ
「歯みがき粉に水をつけるつけない問題」について考えてみましたが、いかがでしたか?
歯医者の先生がどっちがいいかハッキリ言わないのは「ちゃんと隅々まで磨けていればどっちでもOK」と思っているからなんですね。
見も蓋もない感じですよね笑
歯磨きの目的は磨き残しがないように磨くことですが、磨き残しが多いか少ないかは水をつけるつけないの問題よりは磨き方による!ということになります。
あくまで歯磨き粉は補助で、効果が薄まっても隅々まで磨けていればOKなのです。
海野もち
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