若いときはあまり感じなかったんですが、
一生懸命働くために大事なのは「自分の体と心が健やかであること」だと30代になって思うようになりました。
よく働くためには、よく食べなければいけません!
よく食べることで健康の維持と心の鋭気を養う!
食べることは、栄養補給でもあり、楽しみでもあり、死ぬまでやっていくこと。
となると、わたしたちの体は自分が食べたもので出来ているということですね。
ところで、
何歳になっても好きなものを食べるためには何が必要か、考えたことはありますか?
わたしは健康でしっかり噛める歯だと思っています。
歯科助手としてわたしは歯医者でかれこれ12年くらい働いているんですが、
マメに定期検診に来ている患者さんで、20〜40代の患者さんは全体に対してかなり少ない感じがしています。
やっぱり20代以降の働き盛りの年代は仕事の忙しさから、歯医者にくる暇がないんですよね。
中でも、男性は痛くなったときしかこない。本当に。
そりゃそうです。
若い人ほど残業もするし、休日出勤もする。
そんな人に「マメに歯医者に行ってくださいね」なんて。
忙しいから、ムリ。
ですよね。わかります。
でも…。
本当の本当は、働き盛りの働き者にこそ定期検診にきてほしいのです。
それはなぜかというと。
1 . 働き盛りの男性ほど、歯の健康管理を「早めに・マメに」してほしい理由
①年配の男性が歯周病や虫歯で苦労しているのをみると「この人は若い頃とても働き者だったんだな」と思う
人は体が一番の資本です!
でも忙しい人ほど、自分の健康管理は二の次にしがち。
特に歯の健康に対して男性は疎いというか興味が薄いというか、そんな感じがします。
女性は男性に比べると歯の健康に関心がある人が多く、子育て中でも忙しいけど時間を見つけてクリーニングを受けにきたりしていて。
またご夫婦の場合は、歯ブラシを買ってきたり、交換したりという作業を奥さんが担当しているところも多いと思います。
はたまたダイエットでは「隙間時間を利用してスクワットや腰回しをしましょう!」という内容のものが度々登場したりして。
このように女性の場合は日常の中に「歯」に関連する事柄がちらほら出てくるので、だから男性に比べると意識が高くなりやすいのかな?と思います。
一方、男性はというと、結婚すれば歯ブラシは自分で交換しなくてもいいし、付き合いで行った会社の飲み会で飲みすぎてしまって、歯を磨かずに寝てしまったり。
頑張れば頑張るほど、歯の健康管理とはかけ離れた生活になってしまう…。
わたしは歯医者で働いていて、年配の男性が歯周病や虫歯で苦労している姿をたくさん見てきました。
その度に、
- 「この人は若い頃とても働き者だったんだな」
- 「頑張って働いてきた代償が、好きなものを好きに食べられなくなるって…すごくやりきれない。」
って思うのです。
(勝手に想像しているだけなんですが)
②歯周病は年配の人だけがなるわけじゃない
虫歯は年齢関係なく、生活の仕方や食べ物によって誰でもなるということを誰でも幼少期から教えられてきてると思いますが。
じゃあ歯周病はどうでしょうか?
「歯周病は中年になったらなるもの」と思っている人。
なんと歯周病も若いうちからなります!
虫歯も気をつけないといけないんですが、歯周病も若いうちから気をつけないといけません。
【歯周病=歯ぐきの病気】と思いがちですが、本当に気にしなければいけないのは、歯ぐきの中の骨なんです。
歯周病で骨が一度溶けてしまうと、減った分を復活させることが難しいって知っていましたか?
見た目は歯ぐきが下がって歯が長くなったなーって感じにしか見えません。
でも本当は歯ぐきの中の骨、つまり歯を動かないように支えている骨が減ってしまっているのです。
復活しないから「虫歯より気をつけないといけないのは歯周病!」って最近よく言われるようになってきたんですね。
歯ぐきが悪くなる→骨が溶けて歯を支えられなくなる→歯がものすごくグラグラする
歯の健康管理は早めに始めて、コツコツ積み重ねる必要があります
「興味がない、忙しい」と言ってずっと何もしないでいる人
若いうちから定期検診を受けたりしている人
年齢が高くなったとき、好きなものを若い頃と変わらず食べられるのは後者の人です!
これはとても大きな差です。
2 . 歯の健康管理は「歯そのもの」「歯ぐきとその中の骨」を同時に管理する必要がある
いやいや、忙しいのにそんなに色々普段から気にしてられないよ!
って思うと思います。
でも残念ながら、歯の健康を維持するためには「何もしない」という選択肢はありません。
何かしらしないといけないんですが、そもそもその方法はたくさんあるわけではありません。
自分でできること(歯みがき)
- 5分以上磨く
- 寝る前に必ず磨く
- フロスまたは歯間ブラシを使う
- 歯ブラシを1ヶ月に1回交換する
全部できたら歯医者さんに褒められます!
歯医者でやってもらうこと
- 定期検診(3ヶ月〜半年)
❶歯みがき
❷定期検診
シンプルに2つしかないんですよね。
でも、どちらか一方でいいというわけではなくて。
歯みがきがキレイにできている人は定期検診は半年ごと。
歯みがきがうまくできていなくて、歯石がたくさん付いたり、歯ぐきが出血しがちの人は半年ごとの定期検診だと期間が長いので、3ヶ月とか4ヶ月ごとの定期検診にしたり、マメに管理するのが理想です。
もし自分で「歯みがき手抜きしてるな〜」って自覚がある人は、定期検診を今よりもマメに行くようにするだけでも違います。
ずっと男性のことをメインに書いてきましたが、女性で状況が当てはまる人も同じことが言えます。
「歯医者は通い始めると長い」と思われていますが、それはどこかしら痛くなってから行くからです。
虫歯や歯周病は症状が進行しないと痛みが出ない場合があるので、進行すればその分治療の期間も長くなります。
ただでさえ仕事が忙しくて時間が作れないのに、もっと面倒なことになるから行きたくないなーって思うかもしれませんが。
治療すべきところがあるなら、痛くないうちに治したほうがいいですよね?
自分では気づかないトラブルも歯医者で客観的に診てもらうことで早く発見することができるので、何かあったとしてもマメに定期検診を受けていれば大ごとにならなくて済みます。
「最近歯医者で定期検診してないなぁー」という働き盛りの男性は、久しぶりに歯医者の予約を取るところからスタートしましょう。
奥さんがいるのでしたら、予約だけ取ってもらってもいいと思います。
20代の人は、今から管理を始めてコツコツ積み重ねていくのがおすすめです。
年齢が高くなったときに「今と同じように好きなもの食べたい!」と思う人は、歯の健康管理を始めてみてください。
海野もちでした